最初にワイヤレスと有線を分ける

同じ1万円以内でも、ワイヤレスはバッテリー、Bluetooth、ANCなどの回路を内蔵し、有線は接続機器から受け取った音声信号をケーブルで再生します。通勤用と電子楽器用を同じ基準で順位付けすると、必要な機能を見失います。

スマートフォンをポケットへ入れて移動するなら、ワイヤレスの再生時間、重量、ANC、マルチポイントが分岐です。テレビ、電子ピアノ、オーディオインターフェースの前で使うなら、有線のケーブル長と3.5mm・6.3mm端子を先に確認します。

ワイヤレスはANC、再生時間、有線併用を分けて考える

電車や空調の低い騒音を抑えたい場合は、ANC搭載のSoundcore Q20i、Space Q45、final UX1000、Edifier W820NB Plus Gen2から比較します。ANCの強さは共通の公表単位で並べられないため、記事内では順位を付けず、ANCオン時の再生時間と接続方法を判断材料にしています。

充電間隔を延ばすなら、ANCオフの最大値だけでなく、普段使うANCオン時の数値も見ます。Q20iはANCオン最大40時間、UX1000は最大40時間、W820NB Plus Gen2は約49時間です。Space Q45は5分の充電で約4時間使えるため、出発前の短時間充電も選択条件になります。

有線併用の方法も同じではありません。Q20i、Space Q45、HA-S60Wは3.5mmケーブル、W820NB Plus Gen2はUSBケーブルを使います。Q20iはAUX接続中にANCとマイクを使えないため、「ケーブルを挿せる」ことと「無線時の機能を有線でも使える」ことを分けて確認します。

オンイヤー型は軽さと耳への当たり方を一組で見る

WH-CH520は約147g、HA-S60Wは約149g、Tune 530BTは約152gで、いずれも耳を覆うのではなく、イヤーパッドを耳へ載せるオンイヤー型です。バッグへ入れる軽さを得やすい一方、長時間の装着で耳へかかる圧力は頭部や耳の形で変わります。

WH-CH520とTune 530BTはBluetoothで使う構成です。HA-S60Wは1.2mの有線ケーブルが付くため、スマートフォンやノートPCの近くでは充電切れにも対応できます。離れたテレビへ有線でつなぐなら、2.3mの延長コードが付くHA-RZ510のほうが接続距離を具体的に確保できます。

有線はケーブル長と接続端子から選ぶ

HA-RZ510は1.2mケーブルに2.3m延長コードを足せるため、テレビから視聴位置まで距離がある用途に向きます。PORTA PROは1.2mの開放型で、音漏れを許容できる自宅などが前提です。静かな共有空間では、軽さより密閉型を優先します。

電子楽器や録音機器では、端子の直径を確認します。RH-5とATH-EP100は3.5mm・6.3mmの2ウェイプラグ、TH-11は3.5mmプラグと6.3mm変換アダプターを備えます。ケーブルはATH-EP100が2m、RH-5とTH-11が3mです。演奏位置から端子までの距離を測ると、延長ケーブルを追加せずに済む候補を選べます。