方式は、刃の形より「手の動かし方」で選ぶ

往復式は、網刃の内側で内刃が左右へ高速移動します。頬ではひげの流れに逆らって直線的に動かし、短時間で広い範囲を剃る使い方に向きます。3枚刃のES-L321DとES-P330U、5枚刃のES-L551U、3連密着ブレードの52-M1200s、4枚刃のRMH-F850Bはすべて往復式です。

回転式は、円形外刃の内側で刃が回ります。X3001/00、X5007/00、S5445/03は27枚刃、S5887/16とS7882/51は45枚刃です。肌の上で小さな円を描くと、あご下や首で向きが変わるひげを複数方向から外刃へ導けます。

ロータリー式は、円筒状の内刃が回転する別構造です。日立の公式替刃一覧でも往復式・回転式とは別区分ですが、対応本体は生産を終えたモデルが中心です。方式名だけで現行の回転式と取り違えず、替刃が継続して入手できるかまで含めて扱います。

往復式は、刃幅とヘッドの可動量を分けて見る

ES-L321Dは3枚刃、ES-L551Uは5枚刃です。5枚刃は頬へ触れる面が広く、ES-L551Uは約14,000ストローク/分のリニアモーターを搭載します。一方、鼻下や口角のように狭い場所では、3枚刃の幅が当てやすい場合があります。

ヘッドの動きも同じではありません。日立RMH-F850Bは前後・左右・上下へ動く3Dヘッド、Braun 52-M1200sは3枚の刃がそれぞれ浮き沈みする3連密着ブレードです。ヘッド全体が動く機構と、刃が個別に沈む機構を分けると、あご下へ沿わせる方法を想像しやすくなります。

ES-P330Uは、縦長のハンドルを省いたパームイン形状です。指先に近い位置で本体を支えられますが、一般的なシェーバーとは握り方が変わります。刃数だけでなく、朝に何分持ち続けるか、鼻下へどの角度で当てるかまで含めて選びます。

回転式は、27枚刃と45枚刃の次にセンサーを選ぶ

27枚刃のX3001/00は4DフレックスヘッドとIPX7、X5007/00は摩擦を抑えるコーティング、S5445/03はひげ密度を感知して出力を調整する機能を備えます。同じ27枚刃でも、基本構成、肌との滑り、出力制御のどれへ重点を置くかが異なります。

45枚刃のS5887/16は、毎分約90,000回のカットと約60分の使用時間が基準です。S7882/51はさらに、押し当てる力を光で知らせるセンサー、円を描く動きを検知する機能、アプリのガイド、洗浄ポッドを加えています。

強く押せば深く剃れるわけではありません。外刃の穴へひげを導くには、回転式を肌へ軽く当てて円を描くことが先です。押す力を判断しづらい場合はS7882/51、機器設定を増やさず45枚刃を使うならS5887/16へ分けられます。

ウェット剃りと給電方式は別の条件

お風呂剃り対応機は、シェービング剤を使える一方、充電ケーブルを接続した状態では動作しない設計が基本です。浴室で使えることと、電池切れのときに交流式で動かせることは両立しない場合があります。

ドライ剃り中心で電池切れに備えるなら、充電・交流式の機種が候補です。浴室や洗面台でシェービング剤を使うなら、ウェット・ドライ対応と充電式を選びます。本体の防水表記は、ACアダプターや洗浄器の防水を意味しません。

手入れは、洗う時間と部品交換を合計する

ES-L321Dは外刃を外さず水を通すウォータースルー洗浄、Philips 5000・7000シリーズはヘッドを開いて水洗いできます。52-M1200sとRMH-F850Bも本体の水洗いに対応します。洗浄後は刃部を開け、風通しのよい場所で乾燥させます。

S7882/51の洗浄ポッドは洗浄作業をまとめられますが、カートリッジの交換と設置場所が必要です。日立RMH-F850Bは外刃K-NS1と内刃K-NU1、Philipsは機種に適合する一体型シェービングヘッドというように、交換単位も違います。毎日の洗浄時間と、数年単位の替刃管理を合わせて選ぶと、使い続ける条件が具体的になります。