最初に「束のA4」か「少量をその場で」かを分ける
ドキュメントスキャナーは、スマートフォン撮影よりも紙を連続して読ませやすいことが利点です。ただし、家庭での使い方は一つではありません。保険書類や学校プリントをまとめて処理するなら、ADF50枚以上と40枚/分以上の速度が効きます。レシートや名刺をこまめに読ませるなら、設置スペースと小さい紙の搬送方法を優先します。
DS-531はA4両面35枚/分、ADF50枚の組み合わせです。ADS-4700WはADF80枚、ADS-4900WはADF100枚まで増えます。一方、DS-C480W、DS-C420W、iX1300、ADS-1800W、R10はADF20枚、DR-C225 IIはADF30枚のため、一度に置く束は小さくなりますが、机上スペースや持ち出しやすさで選びやすくなります。
狭い机では排紙方向を見る
紙を読み取ると、給紙側だけでなく排紙側にもスペースが必要です。DS-531、ADS-4700W、ADS-4900Wのような据え置き型は、作業中の給紙トレーと排紙トレーまで含めて置き場所を考えます。机の奥行きが限られる場合は、毎回トレーを開いた状態で紙がどこへ出るかを先に決めます。
DS-C480WとDS-C420WはUターン給紙で、読み取った紙を本体上部へ戻す構成です。iX1300もUターンスキャンとリターンスキャンを使い分けられます。棚の前、カウンター、奥行きの浅いデスクでは、速度だけでなく排紙スペースの少なさが使う頻度に影響します。
検索PDFは本体ではなくソフトまで見る
紙資料をあとから探すなら、画像PDFを保存するだけでなく、文字を検索できるPDFにする流れが重要です。ScanSnapはScanSnap Home、エプソンはEpson Scan 2やDocument Capture系、ブラザーはBrother iPrint&Scanや関連ソフト、キヤノンR10はCaptureOnTouch Liteを軸にします。
OCRの精度は、印字の濃さ、紙の折れ、斜め搬送、文字サイズで変わります。家庭では、重要書類の検索性を上げるために、解像度を上げるより先に、原稿をそろえる、折れを伸ばす、白紙スキップや向き補正を使う、ファイル名に日付と分類を入れる、という運用を固定したほうが続けやすくなります。
レシート・名刺・カードはA4の束と分ける
細長いレシート、名刺、プラスチックカードは、A4コピー用紙とは厚みも幅も違います。A4の束へ混ぜて給紙すると、斜め送りや重送の原因になります。小さい紙をよく扱うなら、専用ガイド、カードスロット、ストレート搬送、手挿入の連送を見ます。
iX1300は前面から入れて手前に戻るリターンスキャンを使えます。DS-C480W/DS-C420Wはストレート姿勢を使い分ける設計です。ADS-1800Wはカードスキャンスロットを備えます。iX100は1枚ずつ手元で読みやすい反面、両面の束処理には向きません。
共有するならWi-Fi・有線LAN、固定PCならUSB
家族の複数PCやスマートフォンから使うなら、Wi-Fi対応のiX1300、iX100、DS-C480W、DS-C420W、ADS-1800W、ADS-4700W、ADS-4900Wが候補です。ネットワーク共有や共有フォルダー送信まで使いたい場合は、有線LANも備えるADS-4700WとADS-4900Wが合わせやすくなります。
決まった1台のPCでだけ使うなら、USB接続のDS-531、DR-C225 II、R10は構成が単純です。R10はUSBバスパワーで動くため、ACアダプターの置き場所を作らずに済みます。ADS-1800WもUSBバスパワーに対応しますが、必要な出力条件を満たすポートを使います。